2008年4月10日木曜日

患者の気持ちと医者の言い分

皮膚の医学を読んでいる。割と読みやすい文章なのだが、専門用語がたくさん出てくると頭に入ってこなくて、よく分からずに読み進めている部分もある。

脱毛症の治療にステロイドが使われているらしく、しかも内服薬など結構強力なものを使うらしい。副作用に注意して服用する必要がある、とある。
外用薬に関しては、「ニキビができる程度の副作用しかないので安心して使用できる」とある。

アトピーとニキビで苦しんでいる人もいるのに…、と思ったが、この本の参考写真の例を見ると結構症状の重い方のものが多く、本当に重度の患者さんをたくさん見てきているお医者さんの視点から見ると、顔にニキビが増えたくらいはどうってことないと思うのかもしれない。

何となく、ファイト・クラブの主人公が不眠症で苦しいと医者に言ったら、「睾丸癌患者の会に行け。あれが本当の苦しみだ。」というようなことを言うシーンを思い出した。

本当に重度の患者さんの例を出されると、自分の症状くらいで愚痴を言うべきではないんじゃないかと思ってしまうかもしれない。でも、本人の悩みという点では、もっと重度の人もいるんだからと言ったところで解決するものでもない。というのはわがままだろうか。

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